英国電子政府相互運用性フレームワーク (UK e-Government Interoperability Framework) (略 e-GIF) とは英国政府によって定められた公的機関の相互運用性に関するガイドラインで、システム間の情報フロー、市民との間の相互運用、政府仲介機関および企業体との間の連携を管理するための技術面のポリシーと仕様について定めています。
e-GIF には、各政府機関のネットワーク化と web アクセス可能な政府を実現するために必須の基準が定められています。
|
|
Fiorano 社は、e-GIF を理解し、e-GIF に準拠したソリューションを提供する企業として、認定を受けています。
認定書のダウンロード
|
今日の政府機関や自治体では、システムの連携が不可欠となっています。公的機関のシステム間をシームレスかつ統一されたインタフェースで連携させる相互運用性は、市民や民間企業の要望に即したサービスを提供するためのキーとなっています。
また、低コストで構築することも重要なファクターです。
英国のすべての公的機関にとって必須のコンプライアンス
この電子政府相互運用性フレームワーク (e-GIF) は、すべての公的機関が遵守すべきフレームワークで、定められた期間内に達成することが求められています。
英国の電子政府化担当機関および英国大蔵省 (HM Treasury) における予算拠出は、e-GIF に遵守したものに限られることになります。e-GIF に適合しない新規システムやプロジェクトは承認されず、Directgov (英国政府の市民のためのワンストップ・スーパーサイト) および英国政府のナレッジ ネットワーク (the Knowledge Network) への接続を拒否されることになります。
e-GIF 技術ポリシー
標準規格に基づくインテグレーションと公的機関の間の相互運用性を確実なものとするために、e-GIF を遵守することがすべての公的機関にとって必須となっています。
e-GIF では、以下の4つの技術ポリシーを定めています。
- 相互接続
- データ統合
- コンテンツ管理用メタデータ
- e-Services アクセス
e-GIF 仕様における『相互運用性 (インターオペラビリティ)』 とは
『 The ultimate test of interoperability is the coherent exchange of information and services between systems. Furthermore, it must be possible to replace any component or product used within an interface with another of a similar specification while maintaining the functionality of the system. To be e-GIF compliant, a system must satisfy both these requirements.』
仕様書 “e-Government Interoperability Framework Version 6.1”; Crown copyright 2005 より抜粋
(Fiorano による訳)
『 相互運用性の究極的な確認方法は、システム間の情報およびサービスの交換がコヒーラントに (首尾一貫して) 行えるかをテストすることです。さらに、システム間のインタフェースとして使用されているコンポーネントや製品を他の類似製品やコンポーネントと置き換えてもシステムの機能を維持できることも必須です。e-GIF に適合するということは、この2つの点を満たす必要があるということです。』
e-GIF アーキテクチャへの Fiorano SOA の適合性 |
e-GIF ガイドラインを実現するためのキーは、様々な機関で分散して稼動しているアプリケーションを統合するための統一されたインタフェースを有する相互運用のためのアーキテクチャを構築することです。
Fiorano SOA の優れた特徴の1つである ピア・ツー・ピア アーキテクチャは、複雑度や負荷の増大に応じてインクリメンタルにシステム拡張を行えるリニアなスケーラビリティを有し、また、マルチ言語、マルチ プラットフォームへのデプロイメント モデルはアプリケーション統合を簡素化します。この Fiorano SOA のテクノロジーは、e-GIF の技術ポリシーにそのまま適合します。
- 相互接続 –
Fiorano SOA は、様々なシステム間のデータ交換を XML に変換して行うことでインターオペラビリティをサポートします。XSL に基づく変換機能によって複雑な XML 変換にも対応しており、市民や電子政府業務のどのような要求にも適合したアプリケーション間のデータ交換を低コストで実現します。
- データ統合 –
Fiorano SOA は、データ統合およびデータ管理の標準技術である XML を中核技術としています。
また、インターネット経由のデータ交換に TCP/IP, HTTP, SSL など必要なプロトコルをサポートしています。
- コンテンツ管理用メタデータ –
Fiorano SOA は、政府機関の情報管理および情報検索に適合できるよう、様々なサードパーティのメタデータ データベース製品をサポートしています。
- e-Services アクセス –
Fiorano SOA は、政府機関の情報システムと仲介機関との間のギャップをブリッジするブラウザー ベースのインタフェースを包括的にサポートしています。これによって、すべての公的な情報システムにアクセス可能となります。
|