Fiorano MQTT (IoT/M2M)

MQTT とは
MQTT (MQ Telemetry Transport) は、ライトウェイトなメッセージング プロトコルで、各種装置やセンサーからのデータをリモートのシステムに送信するのに適しています。

MQTT は以下の特徴を持っています。

• 軽量なプロトコル: ヘッダー サイズが最小 2バイト
• パブリッシュ/サブスクライブ モデル: 1対多、多対多のメッセージ配布
• 非同期メッセージング
• QoS（Quality of Service) サービス品質: アプリケーションの特性に応じたメッセージ配布保証
• 耐障害性
• Will: パブリッシュ側が切断した場合に事前に決めておいたメッセージを流す。
• Retain: パブリッシュ時にサブスクライバが切断していた場合でも、最後のメッセージを保存しておき、復旧後に受け取れる
• Durable subscribe (継続サブスクライバ): サブスクライバ側で切断が発生した場合でも、再接続後に切断中のメッセージを受け取れる

MQTT は、低帯域な通信やネットワーク状態が不安定な場合を想定しており、メモリなどのリソースに制限のあるデバイスやセンサーに適した軽量プロトコルです。
IoT (Internet of Things)、M2M (Machine-to-Machine) などデバイスからの情報収集やデバイス間の情報交換に適しています。

Fiorano MQTT

Fiorano MQTT は、最新バージョンの MQTT 3.1.1 に完全に準拠しています。
IoT や M2M のメッセージング サーバー、ブローカーと利用できるだけでなく、JMS との間の自動コンバージョン機能を有していますので既存 JMS アプリケーションとデバイス/センサー間のデータ交換が可能となり、IoT や M2M の活用範囲を広げることができます。

Fiorano MQTT (フィオラノの製品オーバービュー)
(図をクリックすると拡大図を表示します)

Fiorano MQTT はメッセージ配信数の性能およびレイテンシーの低さにおいて定評のある FioranoMQ サーバーの上に構築された MQTT サーバーです。
FioranoMQ のメッセージ配信メカニズムをそのまま利用しているため、MQTT メッセージングにおいても業界トップレベルの配信性能を維持しています。

配信性能については、 FioranoMQ のメッセージ配信性能 を参照してください。

Fiorano MQTT は、メッセージ配信性能にとどまらず FiranoMQ に備わっている多くの機能を利用できます。

また、JMS ベースの既存アプリケーションがデバイスやセンサーとの間のデータ交換を変更を加えることなく行えるよう、JMS - MQTT 間の自動変換機能を設けました。

• JMS - MQTT 間でトピックの共有化
  • JMS サブスクライバと MQTT サブスクライバが同一のトピックを購読可能
  • 同様に JMS/MQTT パブリッシャが同一のトピックにパブリッシュ可能
• MQTT メッセージと JMS メッセージ間の自動変換

次のページも併せてご参照ください。

• Fiorano MQTT 仕様詳細
• Fiorano MQTT ユースケース