Fiorano MQTT は下記の用途に適しています。
IoT
(デバイス/センサーとバックエンド アプリとの間のメッセージング ブローカー/ハブ)
このユースケースでは、
- 数千のデバイス/センサーからのデータ (メッセージ) を Fiorano MQTT が受け取ります。
- その後、MQTT ベースもしくは JMS ベースのバックエンド処理プロセス (サブスクライバ) にデータを配信します。
- Fiorano MQTT は、Fiorano ESB を介して ERP、PLM、MES、CRM などのエンタープライズ アプリケーションやビッグデータ処理システムにデバイス/センサーのデータを配信することも可能です。
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M2M
(Machine to Machine のメッセージング ブローカー/ハブおよびバックエンド処理によるメディエーション)
Fiorano MQTT は、M2M (Machine to Machine) のリアルタイムなメッセージング ブローカーと機能します。
バックエンド処理アプリケーション (サブスクライバ) をデータ マッピング、コード変換、暗号化/復号化などのメディエーション機能を果たすものとしてデバイス間のデータ交換に介在させることも可能です。
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ローカル ハブ
(デバイス/センサー間のメッセージング用のシンプルなハブ)
FioranoMQTT デバイス/センサー間のシンプルなメッセージング ハブとして利用できます。
ソリューション別ユースケース例
工場などの製造ライン
製造ラインの生産性向上には、製造機械 (ハードウェア) およびその制御ソフトウェアの自動化が大きく寄与します。この自動化においては、各種制御装置やセンサーのデータが製造装置の安定的で効率的な操業にたいへん重要な役割を果たします。
Fiorano MQTT は、その配信性能の高さや高い信頼性によって、センサーが読み取ったデータを瞬時に関連する製造装置やソフトウェアおよび他の制御装置に配信することができ、製造ラインのより効率的で安定した操業に貢献します。
サプライ チェーン マネージメント
サプライ チェーン マネージメントでは、異なる会社や組織の間を物品が流れ、それぞれのユニットで集荷、出荷が行われます。
各物流拠点、工場、倉庫、配送センターなどの各拠点の RFID センサーやアプリケーションをグリッド アプリ化することで、チェーン全体の可視化とそれによる効率的なコントロールが可能となります。
Fiorano MQTT は、複数のサーバーを各拠点に分散配置させたり、複数サーバーのクラスター化などによって、グリッド化に対応可能となっています。
遠隔地モニタリング
何百キロも続く石油パイプラインや鉄道の線路のモニタリング、長い海岸線や沖合の波を監視する必要のある津波警報システムなど、人間ではなくデバイスに頼らざるを得ないモニタリング業務があります。
Fiorano MQTT は、このような遠隔地モニタリングにも適した MQTT ブローカーです。
- 不安定なネットワーク環境にも対応する耐障害性を備えています。
- Fiorano MQTT ではデバイスが常時接続されている必要がなく、デバイス側の省電力に大きく寄与します。
- 安定したネットワークが不可欠な類似製品に比して相対的にコストを低く抑えることができます。
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