JMS 仕様には、通信プロトコルの規定がありません。
FioranoMQ では、JMS アプリケーションのより現実的な実装を考慮し、
次のトランスポート プロトコルで JMS クライアントと JMS サーバーとの間の通信が行えるようにしました。
- TCP
- HTTP
- HTTPS (JSSE / TLS)
- Secure TCP (JSSE / TLS)
- LPC (ローカル プロセデュア コール)
JMS クライアント
JMS クライアントでは、接続ファクトリを指定することでトランスポート プロトコルを選択できます。
これによって、JMS API を損なうことなく、選択したプロトコルによる通信が行えます。
SSL 通信
FioranoMQ のセキュリティ機能には、JSSE (Java Secure Socket Extension) による SSL 通信機能が含まれています。
JSSE では、
- Java SSL (Secure Socket Layer)
- TLS (Transport Layer Security)
の2つのプロトコルを利用できます。
SSL 通信によって、JMS クライアントと FioranoMQ JMS サーバーとの間のセキュアなインターネット通信が可能になります。
SSL over HTTP によるメリット
SSL over HTTP のサポートによって、JMS クライアントがインターネットを介して FioranoMQ JMS サーバーとセキュアに接続できるようになります。
これによって、B2B アプリケーションや、遠隔地で発生したイベントを中央のシステムに送ることがセキュアなプロトコルによってに実現できます。
Web アプレットとしての JMS クライアント
JMS クライアントを Web アプレットとして Web ブラウザの元で稼動させることも可能です。
これによって、拠点毎にクライアント プログラムを開発したり、デプロイメントする必要がなくなり、システム管理の負担を大幅に軽減します。
また、JMS クライアントの物理的な実行場所を固定する必要もなくなり、任意のロケーションからイベントやデータを中央に送信できるようになります。
Proxy (プロキシ) 接続
FioranoMQ では、HHTP プロキシをサポートしています。
プロキシ接続では、
- ベーシック認証 (Basic authentication)
- ダイジェスト認証 (Digest authentication)
の認証方法をサポートしています。
JMS クライアントでは、プロキシ サーバーのアドレスを指定するすことで
プロキシ サーバーに接続します。
FioranoMQ JMS サーバー側では、FioranoMQ が稼働する JVM にプロキシの設定を行います。
JMS クライアントは、種々の認証パラメータ (例: プロキシ レルム、ユーザー ID、パスワードなど) を指定できます。
多くのプロキシ サーバー製品が FioranoMQ に接続可能となっています。
代表的な製品には、次のものがあります。
- Microsoft ISA server
- Wingate
- WinProxy
LPC (ローカル プロセデュア コール)
LPC (Local Procedure Call) とは、JMS クライアントが FioranoMQ JMS サーバーと同じマシン上もしくは OS 上で稼働する場合に利用できます。
LPC は、JMS クライアントと FioranoMQ JMS サーバーを同一の JVM (Java Virtual Macine) 上で稼働させるもので、ソケット通信に要する時間を大幅に短縮できます。
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