FioranoMQ®: FIX 電子証券取引 メッセージ サービス
|
|
金融サービス :Credit Agricole Titres 社
|
キーポイント
- FIX (Financial Information eXchange) エンジンとのインタフェース
- メッセージ配信の保証
- データ完全性 (data integrity)
- SSL セキュア ネットワーク
- フォールトトレーランス
- HA (高可用性) 機能
|
『 マーケットをリードしていくためには、市場動向をいち早くとらえることが重要です。FioranoMQ は、既存システムよりもはるかに低い費用で、戦略的なビジネスを可能としてくれました。お客様の望まれるサービスを低い料金で提供できるようになりました。』
Credit Agricole Titres 社 ソフトウェア アーキテクト
|
本事例の章
- Credit Agricole Titres 社の概要
- ビジネス上の課題
- ソリューション
- 効果
- 参考資料
Credit Agricole Titres 社の概要
Credit Agricole Titres (www.ca-titres.fr/en) は、Credit Agricole グループの証券部門を担うリテール バンクです。
Credit Agricole Titres は、証券および投資信託に加え、Credit Agricole グループのインターネット取引のプラットフォームを管理運営しています。Credit Agricole Titres 社では、様々なバックオフィス システムとインターネットを介した他銀行や証券会社との連携サービスを稼動させています。
ビジネス上の課題
他のグローバル市場と同様に、フランスの金融市場も常にビジネス環境の変化の波にさらされています。
Credit Agricole Titres 社も例外ではありません。
例えば、2003年に Euro Securities Partners を設立するために BNP Paribas とパートナーシップを組んだため、両社のバックオフィス システム間のストリームライン化が必要となりました。
今日、Credit Agricole Titres は、フランスにおけるカストディ (証券保護預り) サービス市場の 40% を占めるようになっています。
このマーケットシェアは、多くの合併とパートナーシップによって高い顧客満足度を得たためです。この地位を維持するためには、絶え間ない革新が必要です。
特に、証券取引 Web サイトのセキュリティおよび信頼性の向上は重要なポイントです。
Web サイトでは、証券取引トランザクション、アカウント管理、ニュースの配信、市場分析などのサービスが提供されています。
Credit Agricole Titres の IT 部門は、上述の目標を達成するために、パワフルな Web ベースのトレーディング インフラを構築しました。
証券会社 (Sellサイド) と機関投資家 (Buyサイド) の両顧客からのオーダーは、FIX (Financial Information eXchange) メッセージ形式に変換されて証券取引所などのブローカー システムに配信され、執行されます。
このトレーディング インフラには、異機種環境で稼働する証券会社や機関投資家のシステムとの通信が可能で、信頼性に富むメッセージング ミドルウェアが必要となります。
ソリューション
Credit Agricole Titres の IT 部門は、以下の機能を併せ持つ通信バックボーンが不可欠であると判断しました。
- FIX エンジンとのインターフェイス
- 信頼性のあるメッセージ キャッシュ機能
Credit Agricole Titres のプロジェクト マネージャである Jean Louis David 氏は、
『 弊社のトレーディング サイトは、マーケットがオープンする 9時からの1 時間 (9:00 - 10:00) にトランザクションの 65% が集中するという特性を持っています。
このピーク時にトランザクション処理を継続し、メッセージの遅延や損失が発生しないことが必須です。』
と、述べています。
主要なゴールが次のように設けられました。
- メッセージ配信の保証
- メッセージ配信の継続、メッセージの永続化
- データ完全性 (data integrity)
- セキュリティ
これは、まさに、
JMS (Java メッセージ サービス) プラットフォームのベスト オブ ブリード (best-of-breed)
に他なりません。
Credit Agricole Titres のプロジェクト チームは、外部コンサルタントの支援を得ながら、オープン ソースを含む類似製品を検証し、最終的に FioranoMQ を選択しました。
FioranoMQ は、ミッション クリティカルなアプリケーション用に設計された高い配信性能を実現した通信バックボーンで、世界の多くのリーディング企業で採用されています。
FioranoMQ の優位点
- メッセージ配信の保証
- データ完全性 (data integrity)
- フォールトトレーラントなメッセージング アーキテクチャ
- クライアント サイドの永続化機能
- フェイルオーバー機能
- HA (高可用性) 機能
- サーバー クラスタリング機能
- ロードバランシング機能
- 優れたメッセージ配信性能、低いレイテンシー(送信遅延)
- 豊富なセキュリティ機能
Credit Agricole Titres のシステム図
取引オーダーは、次のように処理されます。
- 取引オーダーの送信 (セル サイドおよびバイ サイド)
- Order Manager によるオーダー受信
- JNDI/JMS ミドルウェア サーバーによるメッセージング (Order Manager - FIX エンジン Appia 間)
- FIX エンジンによる FIX メッセージへの変換
- 証券取引所などのブローカーへの FIX メッセージの送信 (Reuters Order Routing 経由)
FioranoMQ では、TCP および HTTP に SSL 暗号化 (256bit) をプラグインしています。
また、強力な認証、認可機能を有しています。
統合チーム リーダーである Belhassen Belkhechine 氏は、
『 FioranoMQ と Appia は標準規格に準拠した製品です。弊社がこれらの製品を導入してからメッセージの損失が 1件も発生しておりません。』
と述べています。
効果
プロジェクト マネージャの Jean Louis David 氏とそのチーム メンバーは、
FioranoMQ は、 Credit Agricole Titres のトレーディング サイトを流れる日々数千を超えるトランザクション メッセージを処理可能な JMS サーバーであることあらためて認識しました。
『 我々は、FioranoMQ コンソールによって証券市場がオープンする前にキューイングされているトランザクションの量を把握することができるようになりました。
証券市場が開かれる前に FioranoMQ から送られてくる警告メッセージによって、問題発生の可能性を事前に抑えておくことができるようになりました。』
と、Jean Louis David 氏は述べています。
参考資料
機能説明のページ
FioranoMQ デザインゴール (製品コンセプトの説明)
JMS の機能概要 (Java メッセージ サービスとは)
FioranoMQ の付加価値機能 (JMS を補完する機能)
FioranoMQ のメッセージ配信性能
ソリューション紹介
FIX (電子証券取引) メッセージング
ホワイトペーパー
『FioranoMQ のクラスタリング -- メッセージング プラットフォームの障害回復と負荷分散』 (資料ダウンロードページへ)
『メッセージング ミドルウェアが備えるべき機能 -- JMS を補完する機能』 (資料ダウンロードページへ)
|