SAP RFC (リモートファンクションコール) は、SAP システム間の通信用の SAP インタフェースです。RFC により、リモートシステムで実行される機能が呼び出されます。
多くの企業が複数の SAP システムを稼働させており、SAP システム間の通信が必要となっています。
SAP システム間の通信には、必要に応じて 1対1から1対多まで多くの様々な連携シナリオが考えられます。
このような多くのシナリオを実現することは、SAP エンジニアにとって大きな課題です。
各々の RFC におけるマッピング、稼働状況のモニタリングなどを実現するには、膨大な作業時間を要します。SAP エンジニアの多くは、複雑な RFC 構築プロジェクトの難しさを経験し、実感しています。
よく知られている課題には以下のものがあります。
- モニタリングや監査目的で RFC をトラッキングする機能が無い
- ターゲット (呼び出し先の) SAP システムをビジネス条件やデータ内容によって変更する機能 (動的ルーティング機能) が無い
- RFC データのフィルタリングやマスキング機能が無い
- RFC を実データを用いて動的にテストする機能が無い
|
2. Fiorano の SAP RFC メディエーション ソリューション |
RFC によって交換されるデータのマッピングは、Fiorano Platform 上で連携フローとして実行され、SAP 間連携におけるメディエーション機能を実現します。
Fiorano Platform に備わっているビジネス プロセス構築ツール (Studio) によって、SAP 間の RFC 連携フローを簡単に作成できます。
Studio では、マウスのドラッグ&ドロップによって容易にマッピングの指定が行えます。
また、自動マッピング機能を用いることで、個々の RFC 連携においてマッピングをスクラッチから指定する必要がなくなり、作業時間を大幅に削減することが可能となっています。
|
図 1 - SAP RFC 連携 ソリューション (図をクリックすると拡大図を表示します)
|
3. 利点 (迅速な開発、モニタリングおよび管理の強化) |
- ターゲットとなる SAP システムへのルーティング (データ内容によるルート先の切り替え、変更)
- RFC マッピングの自動生成 (手作業によるマッピング指定 (コーディング) の軽減)
- RFC 呼び出しおよびトランザクションのモニタリング、検証、管理機能
- スケーラビリティ -- 柔軟な SAP システムの増減
- RFC 呼び出しのトラッキング
- RFC によって交換されるデータのマスキング
- RFC 連携フローおよびマッピングの迅速な開発
- プリビルトされた RFC 用アダプタ (ノンプログラミングで使用可)
- より強力で信頼性に富むキューイング/フォワード メカニズム (JMS (Java Message Service) に準拠したメッセージング)
|
図 2 - マッピングの複雑さ (図をクリックすると拡大図を表示します)
図 3 - Fiorano の SAP RFC メディエーション (図をクリックすると拡大図を表示します)
|
|