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Fiorano Integrtion Platform®:
Infosys FINACLE コア バンキングシ ステムと個人向け銀行サービスを統合
金融サービス : Federal Bank 社
キーポイント
  • 取引先との接続
  • アジャイル性の確保
  • ピア・ツー・ピア アーキテクチャによるスケーラビリティ
  • 障害の一極集中の排除
  • マルチチャネル支払いゲートウェイ
  • イベント処理に基づく SWIFT による外国為替取引をリアルタイム化
  • インクリメンタルな開発アプローチ


『 銀行や金融サービス市場で勝ち抜いていくためには最先端のテクノロジーが不可欠です。お客様は、迅速性を欠いた処理や顧客サービスに不満を感じています。当行は、Fiorano Integration Platform を採用するという意思決定を行いました。Fiorano Integartion Platform のアーキテクチャが、業務の拡大にスムーズかつリニアに対応できるスケーラビリティを有し、ビジネス上の意思決定を IT レベルでアジャイルに実装できる機能性をも有していたためです。』
Federal Bank 社 IT 部門長
K.P. Sunny


本事例の章

  1.  Federal Bank 社の概要
  2.  ビジネス上の課題
  3.  ソリューション
  4.  効果
  5.  参考資料

Federal Bank 社の概要
Federal Bank Limited (www.federal-bank.com) (NSE: FEDERALBNK, BSE: 500469, LSE: FEDS) は、ボンベイおよびロンドンの証券取引所において主要な商業銀行としてリストされています。
Federal Bank はインドに本社を置いています。2012 年 7月現在、インド 24州に 100 を超える支店を開設しています。1029箇所に ATM が設置 (地下鉄センター 108台、都市センター 224台、近郊センター 384台、郊外センター 87台) されています。
オンライン 取引、外国為替、インターネット バンキング、モバイル バンキングなど Federal Bank の取り扱う商品の豊富さから金融スーパーマーケットと呼ばれています。

Federal Bank は、最近、バーレーンのワールド証券取引センターの経営権を取得し、アラブ首長国連邦での外国為替取引サービスを開始しています。


ビジネス上の課題
Federal Bank では、30種類を超える異なるリテール バンキング パッケージ製品を使用しています。
その中には、Infosys 社の FINACLE と呼ぶコア バンキング プラットフォームが含まれています。この製品は、IBM AIX サーバーを含む異なるハードウェアで稼働しています。

付加価値の高いサービスを顧客へ提供することを目的とした拡張計画の一部として、

  • SWIFT による外国為替取引をリアルタイムに実行する機能
  • マルチチャネル支払いゲートウェイの構築
  • ATM ネットワークの拡充
が予定されています。
しかしながら、Federal Bank の IT チームは、
SWIFT でつながるパートナーとの連携には、以下の面で多大な投資が必要であることを認識していました。
  • ハードウェア
  • ソフトウェア
  • コンサルティング
  • プロジェクト管理 (進捗)


ポイント・ツー・ポイントに基づくアプリケーション間連携は、スケーラビリティおよびシステム管理において多くの問題を内在しています。
セキュリティにおいても脆弱な点があります。

結果として、このようなシステムは、Federal Bank 社の以下の要件を満たすものとはなりません。

  • 新規サービスの市場投入時期
    新たなサービスを計画通りの時期に提供することが、まず最初の目標です。
    現行システムに基づいて複数のパートナーとの連携を実装するには、数ヶ月以上を要することが予想されます。
    ソフトウェア資産の再利用が難しく、その結果としてコストが嵩み、開発期間が長くなってしまうからです。
  • 信頼性とセキュリティ課題
    他の多くの銀行が採用しているポイント・ツー・ポイントのネットワークは、脆弱なポイントを増加させることになってしまいます。
    銀行間の競争が激しくビジネス環境の変化が著しい現状では、銀行のアキレス腱となってしまいます。
  • 適切なコスト
    Federal Bank では、ROI を 2つの面から評価しています。
    • 直接コスト
    • 間接コスト

    新たなハードウェアの導入や新規機能の追加は、直接コストを増加させます。
    一方、システム障害の対応は間接コストとなります。


ソリューション

Federal Bank の IT 部門は、ミドルウェア インフラのアーキテクチャ設計の青写真を新たに作成することが、長い目で見たベストなソリューションであると判断しました。
調査研究の結果、ESB (エンタープライズ サービス バス) を次期インフラとして導入することに決定しました。
ESB に次の利点を期待してのことです。

  • 再利用性の促進
  • パートナーとの接続の迅速な実現
    • パートナー毎に異なるデータフォーマットの差異の吸収
    • 異機種環境で稼働するパートナー システムとの接続

銀行間の競争が激化し、様々なデバイスやチャンネルから利用可能なオンライン バンキングという顧客から要望の高まりの中で、
Federal Bank の IT 部門は、IT インフラのアジャイル性を ESB がもたらすものと判断しました。
フレシキブルでアジャイルな IT インフラである ESB によって以下の実現を図りました。

  • 金融コングロマリットである Federal Bank のビジネス成長にアジャイルかつ効果的に対応
  • 他行との競争に打ち勝つ

Proof-of-Concept (プロトタイピング) を通じて、IT 部門は多くの運用上の優位点を発見しました。
これらの優位点は、主として、Fiorano Integration Platform の製品アーキテクチャに起因しています。

  • 使用の容易さ
    従来のソリューションでは、複雑な要件に応じたインストールおよびコンフィグレーション設定に数週間を要していました。
    これに比して、Fiorano Integration Platform は、i3 コア ラップトップへのインストールを 5分間で完了します。
    加えて、Fiorano Integration Platform では、新たなサービスの実装や連携フローの変更を、マウスのドラッグ&ドロップ操作で行え、プログラミングをほとんど必要としません。
  • 習得の簡単さ
    他の類似製品では、必要な技術の習得にほぼ 6ヶ月かかります。
    Fiorano Integration Platform では、1週間のトレーニングで効率的なプロジェクト メンバーとして活躍できるようになります。
  • トランサクション スループットの向上とスケーラビリティ
    Fiorano Integration Platform のピア・ツー・ピア アーキテクチャによって、リニアなスケーラビリティを得ることがでいます。
    従来、顧客はクレジット処理に 24時間から 48時間かかっていました。Fiorano Integration Platform では、60秒かからずに処理できるようになりました。
  • 信頼性
    障害の一極集中を避けたピア・ツー・ピア アーキテクチャによって、より堅牢で信頼のおけるシステムとなります。
    これによって、Federal Bank が求める膨大なトランザクション処理が実現可能となります。
  • 高可用性 (ハイアベイラビリティ)
    Fiorano Integration Platform のソフトウェアのみによって実現する HA (高可用性) 機能によって、他の類似製品に比べてハードウェアにかかる費用が大幅に削減できます。
  • エラー処理
    エラーの発生を即座に検出することが可能です。
    これによってシステムのダウン時間を最小限に抑えることができます。


Federal Bank では、詳細な検証テストを実施した結果、
従来の大規模ベンダーのソリューションは、
     豊富な機能セットを備えているが、複雑に過ぎ、互換性に欠け、多過ぎるレイヤーからなる製品スタックである
との結論に達しました。
実装およびデプロイメントにおいて、そのような製品スタックは多大なコーディング作業が必要となり、加えて費用のかかるコンサルティング サービスが要求され、結果として高コストなものとなってしまいます。

Proof-of-Concept (プロトタイピング) を実施した結果、Federal Bank の IT チームは、条件を満たすものとして Fiorano ESB を基盤とした Fiorano Integration Platform を選択しました。

効果

Fiorano Integration Platform の導入によって多くの効果が得られ、ROI の向上をもたらしています。

Fiorano Integration Platform のデプロイメント概略図
Fiorano ESB deployment in Banking

主要な効果として以下の点が挙げられます。

  • 顧客へのレスポンス タイムの飛躍的な向上
    金融サービスに現在求められているものは、イベント プロセッシングです。
    イベント プロセッシングではビジネス事象 (例: 支払い、入金、クレジット申請などのイベント) の発生に対してリアルタイムに処理することが可能となります。
    このイベント ドリブン処理は、Fiorano Integration Platform が得意とするものです。

    Federal Bank の IT 部門は、"マルチ チャネル支払い"のプロジェクトの完了後、ただちに イベント処理に基づく "SWIFT による外国為替取引のリアルタイム処理" のプロジェクトを開始する予定です。

  • 新規チャネルの迅速な追加
    Fiorano Integration Platform では、従来の方法に比べて、ビジネス プロセス連携フローの実装期間が半分 (50%) に短縮できました。
    これは、Federal Bank の ROI 目標達成に大きく寄与するものです。
    Federal Bank では、以下のチャネルを経由した付加価値の高いサービスを増やしていく予定でいます。
    • ATM
    • キオスク
    • ハンドヘルド デバイス
    • PC
    • スマートフォン

    Fiorano Integration Platform は、のアーキテクチャは、インクリメンタルなデプロイメント モデルに基づいています。
    これによって、取引量やチャネルの数に応じた実装や変更、拡張が可能となり、リスクの低減とコスト削減が実現できます。

  • 稼働率の向上 (既存チャネルの収益性の向上)
    Fiorano Integration Platform では、ビジネス プロセス連携をフローをダイナミックに行えます。
             (例: フローの実行中に停止することなく変更を適用)
    この実行中の変更を可能とする機能は、ミッション クリティカルなビジネスや 24時間稼働のアプリケーションでは不可欠なものです。

  • ビジネス要件に対するアジャイル性の向上
    Fiorano Integration Platform では、ロジカルに設計、構築した連携フローが、Fiorano ESB ネットワーク下に分散されている物理的システム (ハードウェア) に自動的にデプロイされます。
    この機能によって、業務に精通したビジネス ユーザーが技術知識を必要とせずにビジネス プロセス連携フローを設計、構築、デプロイ、変更が行えるようになります。

  • 中央銀行に対する迅速な対応
    中央銀行の規則や規定、報告義務に対して迅速に対応できるようになり、Federal Bank のコンプライアンスを高めます。


参考資料

機能説明のページ

 Fiorano Integration Platform の特徴と利点
 Fiorano ESB (製品説明)
 コレオグラフィ


ソリューション紹介のページ
 金融サービス
 バンキング ソリューション

ホワイトペーパー
 『 メッセージ ドリブン SOA 』 (資料ダウンロードページへ)

  『 ESB 製品選定のポイント 』 (資料ダウンロードページへ)



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