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Fiorano ESB® : 分散されたアプリケーションの連携 (EAI の実現)
政府官公庁、地方自治体 : ジョージア州 カントン市
キーポイント
  • アプリケーション インテグレーション (EAI)
  • 疎結合
  • エラー発生率の低減 (重複したデータ入力と人手によるデータ交換の排除も含む)
  • インクリメンタル(段階的) なシステム拡張
  • ビジネス プロセスとワークフローの自動化
  • ピア ツー ピア アーキテクチャによる分散環境への対応
  • スケーラビリティ
  • インターネットを経由した公共サービス料金や税金のオンライン支払い
  • 市民へのオンラインによる情報公開


『 多くの製品やソフトウェア ソリューションを比較した結果、市のインテグレーション課題を解決するために Fiorano ESB を選択することにしました。Fiorano ESB のスケーラビリティと標準規格を採用していることが、選択の理由でした。しかしながら、最も重要な決め手となった要因は、そのピア ツー ピア アーキテクチャにありました。Fiorano のソリューションが最初から疎結合なインテグレーションを目的にデザインされていることは、そのアーキテクチャによって明白でした。旧製品を作り変えて販売していることが判明した他のベンダーとは、大きな差がありました。』
カントン市 技術担当ディレクター
Bryan Tidd

導入事例の概要
ジョージア州の北西に位置するチェロキー郡の古くからの郡都であるカントン市には、約17,000 人の市民が生活しています。カントン市では、市の役割である市民サービスの提供と予想以上の経済発展をしている産業界をサポートするために、IT インフラストラクチャを常に改善しています。改善の目的は、公共施設の建設、不動産取得税、固定資産税などに関連する市民や会社からの問い合わせにより迅速に対応できるようにすることにあります。
Fiorano ESB によって既存システムを連携することで、部門/システム間での情報の共有化、市民へのリアルタイムな情報提供が実現されました。


本事例の章

  1.  >ジョージア州 カントン市の概要
  2.  既存のインフラストラクチャとアプリケーション
  3.  ビジネス上の課題
  4.  ソリューション
  5.  効果
  6.  採用理由
  7.  参考資料

ジョージア州 カントン市の概要
カントン市は、歴史的にコミュニティのつながりが強く、それを維持しながらアトランタの首都圏としての様々な役割を担う都市のひとつとして発展してきました。
17,622 人の人口と平均 57,033 ドルの家計収入によって、この歴史の古い都市は、”過去を大事にしながら将来にも備える” ことを実践しています。「過去と未来の良い点」というのが、市長と議会が抱くビジョンです。爆発的な成長と開発のバランスを取ってきた同市の活動は、緊密なコミュニティという長い間に育んできた価値とともに、現在実を結びつつあります。


既存のインフラストラクチャとアプリケーション
カントン市の IT インフラは、ヘテロジーニアスなもので、異なる OS、システム、アプリケーションが集まったものでした。
例えば、

  • サーバー マシン
    • Windopws
    • Linux
    • Unix
  • データベース サーバー
  • メール サーバー
  • ファイル サーバー
  • プリンタ サーバー
  • アプリケーション サーバー
などがありました。
さらに、カントン市では、部門毎に固有なアプリケーションを稼動させていました。
代表的なものには、
  • 警察記録管理
  • 消防記録管理
  • 財務管理 (元帳、売掛金、買掛金) 現金出納管理
  • 公共サービス請求管理
  • 固定資産税管理
  • 事業免許管理
  • 建築記録管理 (検査、承認記録)
  • 地理情報システム
などがあります。

ビジネス上の課題
カントン市は、地方自治体として幅広いサービスを提供すべきであると認識していました。
市の IT 部門の重要な役割は、市の意思決定者もしくは各部門が迅速に決定を下せるようにサポートし、決定された事項は市民にタイムリィに伝え、また信頼のおける市民サービスを提供できるよう各部門をサポートすることです。このサポートを効果的に行う唯一の方法は、役人および市民の両者に、精確で常に最新のものに更新されている情報へのリアルタイムなアクセス手段を提供することです。このためには、ヘテロジーニアスなシステムやアプリケーションを連携し、情報の共有化や整合性を確保しておくことが重要になります。

SOA (サービス指向アーキテクチャ) に基づき、
主要なシステムを データ セントリックな方法で疎結合 することが、
重点課題となりました。


このために、すべての重要なデータについて、各システムに保持されているデータとの間の関連性を洗い出し、新たな定義づけを実施しました。


別の課題に、アプリケーション間通信の問題に多大な時間を要し、より大切なビジネス ロジックの改善に割く時間がなくなっているという問題を解決することも挙げられました。

カントン市のキーとなる要件は、次のようにまとめられます。

  • システムの一部は疎結合によって、他の一部は密結合によって連携させる
  • エラー発生率の低減 (重複したデータ入力と人手によるデータ連結の削減も含む)
  • 標準規格への準拠
  • インクリメンタル(段階的) なシステム拡張
  • ビジネス プロセスとワークフローの自動化
  • 追加費用のかからないスケーラビリティ (拡張性)
  • 情報とサービスに対するオンライン アクセスを市民へ提供


17,000 人の市民へ精確な情報をリアルタイムに提供することは、簡単ではありません。しかしながら、サービスの向上、迅速な対応という市民からの増大する一方の要望に見合う方法を見出すことは、是非とも解決しなければなりませんでした。しかも、費用削減という相反する条件も同時に満たす必要がありました。


ソリューション
カントン市が抱える上記の問題を成功裏に解決するためには、IT ソリューションのパラダイム シフトが必要です。

ESB (エンタープライズ サービス バス) 技術を具現化した Fiorano ESB は、カントン市の問題解決に適した製品です。

  • ブローカード ピア ツー ピア アーキテクチャ
    • 分散されたアプリケーションの連携
    • 統合ブローカーやハブ&スポーク形式の一極集中を排除
    • 負荷に応じた構成変更が可能な高度なスケーラビリティ
  • 分散環境の管理や監視においては、一箇所で集中管理できるため管理コストを大幅に削減
  • プリビルトされてバンドルされているビジネス コンポーネントやアダプターを利用することによる開発コストの飛躍的な削減

EAI at City of Conton
Fiorano ESB で実現したカントン市の EAI


Fiorano ESB の優れたアーキテクチャによって、実装されたソリューションは高度なスケーラビリティと変更に対する柔軟性や俊敏性を備えたものとなりました。
また、多くの技術的な問題点も、膨大な費用をかけることなく解決することができました。
Fiorano のソリューションでは、IT の専門家ではない業務担当者でもビジネス プロセスの構築や変更を簡単かつ迅速に行うことができるため、IT のトータル コストを削減し、業務担当者による綿密な業務改善が可能となりました。

Fiorano ESB は、オープン性、標準準拠、生産性の高いフレームワークの 3つをバランスさせた製品です。

効果
カントン市は、Fiorano ESB の採用によって以下に示すような多くの効果を得ることができました。

  • アジャイル性の向上
    Fiorano ESB のイベント ドリブンによる SOA によって、ビジネス プロセスおよびビジネス ロジックの迅速な変更が可能となりました。カントン市は、市民の要求や取り巻く環境の変化にアジャイルに対応することができるインフラを手にしました。

  • サービスの信頼性向上
    カントン市は、情報へのオンライン アクセス、セキュアなインターネットを経由した公共サービス料金や税金のオンライン支払いを実現しました。これはによって、市民サービスの信頼性を高めることができます。

  • 意思決定の改善
    既存アプリケーションを連携することで各アプリケーション間でリアルタイムにデータが交換され、より精確なデータが保持されるようになりました。カントン市の管理職は職務に適したアプリケーションから精確な情報をリアルタイムに取得でき、日々の意思決定が改善されました。

  • 生産性の向上
    Fiorano ESB は、設計、実装、デプロイメント、デバッグ、システム管理のコストを飛躍的に削減しました。加えて、Fiorano ESB にバンドルされているプリビルト コンポーネントによって、生産性を大幅に向上させることができました。
  • メッセージのトランザクションや配信のルールを GUI インタフェースによって定義できるようになり、また、メッセージ フローを中央のシステム管理コンソールからモニタリングできる監視機能によって効果的な管理が行えるようになりました。

  • トランザクション エラーの減少
    複数システムへの 2 重のデータ入力、手作業によるデータ連結を避けることができ、トランザクション エラーが劇的に減少しました。

  • セキュリティ機能の拡張
    ACL (アクセス コントロール リスト) をベースとし、J2EE および LDAP に準拠した Fiorano ESB の セキュリティ機能は、ネットワーク全体に点在するアプリケーションやサービスのコントロールについて、システム管理者に優れた手段を提供します。

  • 収入の増大
    市民への新規のオンラインサービスや従来のサービスの改善によって、カントン市の収入が増えました。さらに、Fiorano の "組織規模の成長に合わせたスケーラビリティ" によって、ROI の向上がみられました。これは、予算の最適化と人材と作業時間の減少によってもたらされたものです。


Fiorano SOA Platform の採用理由
カントン市の IT 部門は、多くの製品やソフトウェア ソリューションを比較した結果、Fiorano ESB によって以下のことが実現できると確信しました。

稼働中のアプリケーションなどの既存 IT 資産を変更せずにそのまま活かす形で再利用し、バックエンドのインテグレーションを実現
従来の手作業によるデータ再入力というエラーの発生し易い方法に変わって、システム間のデータ交換の自動化を実現
インターネットを経由したより堅牢な情報アクセス手段を市民や各公共機関へ提供
業務内容や要求に即したシステムの連携を実現
効率的で簡素な新規ワークフロー定義、およびワークフローやビジネス ロジックの変更管理機能を実現
インターネットを利用した公共サービスのオンライン支払いや固定資産税のオンライン納入の実現


参考資料

機能説明のページ

 Fiorano ESB (製品説明)
   
 コレオグラフィ ツール (製品説明)
   


ソリューション紹介のページ
 官公庁、自治体

 アプリケーション連携 (EAI)

ホワイトペーパー
 『 メッセージ ドリブン SOA 』 (資料ダウンロードページへ)

  『 ESB 製品選定のポイント 』 (資料ダウンロードページへ)



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