本事例の章

1.  会社概要
2.  ビジネス上の課題
3.  ソリューション
4.  Fiorano を選択した理由
5.  参考資料

会社概要
米国を代表するこのヘッジファンドは、複数の投資戦略を通じて顧客である機関投資家の資産運用を行っています。また、投資アドバイザーや他のヘッジファンドに対するブローカー業務も行っています。
このヘッジファンドは、電子取引システムおよびリアルタイム収益管理システムを利用して効果的な業務を実現しています。

ビジネス上の課題
8 年前、このヘッジファンドは、MSMQ と Sonic MQ を用いて電子取引システムおよびリアルタイム収益管理システムを構築しました。
当初、これらのシステムは問題なく稼働していましたが、2008年にこのヘッジファンドは顧客の要請によって高可用性 (ハイアベイラビリティ) 機能とフォールトトレーランス機能をシステムに組み込む必要に迫られました。

ヘッジファンドのソフトウェア部門の長を務める副社長が、これらの要求に応えられるよう新しいシステムの設計を行いました。
この設計には、プラットフォームの選択とプログラミング設計も含まれていました。

副社長は、
『 高速性が求められる現代の金融サービスおいては、高可用性 (ハイアベイラビリティ) 機能とフォールトトレーランス機能を有したメッセージ キューイング プラットフォームが取引トランザクション管理において不可欠ものとなっています。
新システムの設計においては、これらの機能が最重要課題でした。』
と、述べています。

副社長は続けて、
『 2番目の課題は、電子取引システムにはメッセージの優れた配信性能が必要となっていた点です。
電子取引においては、個々のメッセージが取引トランザクションそのものです。トランザクションを処理し、その結果を顧客に配信するスピードこそが、電子取引システムの成功を左右します。
我々は、トランザクションの並列処理やメッセージ配信のスループットについて真剣に検討しました。

3番目の課題は、システム管理の容易性でした。
システム管理専用のコンソールを備えたメッセージング プラットフォームが必要でした。』
と、述べています。

副社長は最後に
『 既存のインフラストラクチャに容易に統合でき、
顧客の要求に迅速に対応できるダイナミックなカスタマイズ機能も必要でした。』
と、述べています。

ソリューション
ヘッジファンドの IT 部門は、最初に、
MSMQ では高可用性 (ハイアベイラビリティ) 機能を実現することは難しいと判断し、選択肢から除きました。
Sonic MQ については再検証を行うと伴に、FioranoMQ など新たな製品も検証しました。

副社長は FioranoMQ について次のように述べています。
『 8年前にシステムを構築した際には、FioeanoMQ を除外しました。なぜなら、当時 FioranoMQ は他社製品に比べて劣る部分があると判断したからです。

今回、新たに FioranoMQ を再検証し、優れたメッセージング プラットフォームに変身していたことに驚きました。

複数のソフトウェア インスタンスを並列して実行できる FioranoMQ の機能は、電子取引システムの高可性 (ハイアベイラビリティ) を高めるものと判断しました。
他の製品でも HA 機能を有しているものもありますが、FioranoMQ には他にも優れた点がありました。

FioranoMQ は、複数の方法によってコンフィグレーションできます。
我々は、異なるコンフィグレーションを試行し、要件に合う最適なものを選ぶことができました。』

Fiorano を選択した理由

fioranoMQ のメッセージ配信性能は、他の製品に比べて格段に優れたものです。
このヘッジファンドが実施したテストでは、HA 構成において秒あたり 700 メッセージの配信という結果がでました。SonicMQ では、秒あたり 200 メッセージという結果になっています。

FioranoMQ のコンフィグレーションの容易性は、製品に付随している強力な管理コンソールと相まって、他の製品よりも優れていました。

FioranoMQ には、Java に限らず、.NET 言語用の JMS ライブラリがバンドルされている点も、選択理由の 1つでした。

FioranoMQ は、メッセージ配信性能に優れているだけでなく、システムを自分達の手で短期間に拡張できる柔軟なアーキテクチャを備えています。疑問点や質問があるときにはいつでも Fiorano 社のカスタマー サポート部門が助けてくれました。

参考資料
機能説明のページ
 FioranoMQ デザインゴール (製品コンセプトの説明)

 FioranoMQ の付加価値機能 (JMS を補完する機能)

•  フォールト トレーランスの向上
•  自動フェイル オーバー (高可用性 (HA) 機能
 FioranoMQ のメッセージ配信性能

ホワイトペーパー
 『FioranoMQ のクラスタリング -- メッセージング プラットフォームの障害回復と負荷分散』 (資料ダウンロードページへ)

  『メッセージング ミドルウェアが備えるべき機能 -- JMS を補完する機能』 (資料ダウンロードページへ)