企業の IT システムにおいて最も重要な課題の一つは、企業内外に分散するアプリケーション間でのビジネス データの交換とビジネス イベントの通知です。メッセージングはこのためのメカニズムを提供するものです。標準規格として確立された JMS (Java Message Service) は、企業のメッセージング メカニズムの基礎を築くのに最適なものとなっています。

しかしながら、JMS 仕様に準拠しているだけでは、現代の企業情報システムの要求に充分に応えられないケースもでてきます。本ホワイト ペーパーでは、Fiorano Software 社の メッセージング ミドルウェア製品の機能を例にとりながら、現代の企業に求められるメッセージング ミドルウェアの機能について考察します。

目次

1. JMS の利点と補強が必要な機能
2. JMS における言語インターオペラビリティ
3. フォールト トレーランス (恒久接続と永続化)
4. フェイル オーバー (高可用性 (HA) 機能)
5. パフォーマンスの向上
6. コンテンツ ベース ルーティング
7. 階層化トピック