分散環境に対応した ESB は、クラウド コンピューティング環境においてもたいへん有効なインフラストラクチャ (実行プラットフォーム) として機能します。
しかしながら、クラウド コンピューティング環境と SOA アプリケーションを融合するためには、その実行プラットフォームには必要な要件があるのです。

例えば、クラウド コンピューティングの環境においては、SOA アプリケーションの各サービスは、それぞれが異なる開発言語(スクリプト言語の場合もあります) によって作成されていたり、サービスが実行されるハードウェア プラットフォームや OS が異なっている可能性もあります。さらに、サービスが企業内のネットワーク上に配置されている場合も、外部のパブリック クラウドやプライベート クラウドとして提供される場合もあるのです。
さらに、クラウド コンピューティングではサービスが企業内や外部クラウドに分散されて配置されるのが一般的であるため、分散環境に対応したセキュリティやガバナンス機能が ESB には必須となります。

このホワイトペーパーでは、クラウド コンピューティング環境におけるインテグレーション アーキテクチャのモデル (タイプ) を説明し、それぞれのアーキテクチャ モデルの長所および短所についても説明します。
アーキテクチャに求められる要件についても説明します。

目次
はじめに (現状のクラウド利用に欠けるもの)

1. クラウド環境におけるインテグレーション
   1. オンプレミスとクラウド ベース
   2. サービス指向に基づく柔軟性
   3. インテグレーション アズ ア サービス(Integration as a Service (IaaS))
   4. ハイブリッド インテグレーション プラットフォーム
   5. ピア・ツー・ピア アーキテクチュアによるハイブリッド インテグレーション バスの利点
   まとめ
   
   
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