SOA のアイデアは素晴らしいものであり、これに異を唱える人はほとんどいません。
しかしながら、多くの企業が SOA に取り組むようになる一方で、少なからぬ企業が SOA の適用に重大な問題を抱えるようにもなっています。残念なことに、自社では SOA を成功させることが不可能であると判断し、このことに大きなフラストレーションを感じている企業が増えてきているのです。このような企業の SOA に対する共通した評価は、『SOA の適用は大規模すぎ、非常に難しい』 というものです。
一般的な企業にとって、SOA は選択肢となりえないのでしょうか ? 幸運なことに、全社的なビジネス プロセス構築にすぐには移行できない一般的な企業にも多くの価値をもたらしてくれる、新しい SOA アプローチが利用できるのです。アプリケーションやシステムを統合したいというニーズに対する手段として登場してきたこのアプローチは、全社的な SOA に内包される前述の問題に取り組むことなく、SOA の利点の多くを得ることができるのです。この新しいアプローチは、一般的にメッセージ ドリブン SOA と呼ばれています。

このホワイトペーパーは、Fiorano Software 社と技術提携している米国のリサーチ会社である Lustratus Research 社によって書き下ろされた 『Message Driven SOA -- Getting Rapid result with SOA Application Integration』 を翻訳したものです。
Lustratus Research 社の執筆にあたって、Fiorano Software 社は求めに応じて技術的な内容についてアドバイスを与えています。また、メッセージ ドリブン SOA という新しい SOA アプローチを具現化した製品として市販されている Fiorano SOA プラットフォーム 2007 を提供し、技術的な記述内容についての検証や確認に利用されています。
翻訳にあたっては、Lustratus Research 社の許可を得ており、また弱冠の加筆を加えております。

目次

1. 今日の SOA
1. SOA の価値
2. SOA の課題
2. メッセージ ドリブン SOA とは
1. プロセス ドリブン SOA
2. メッセージ ドリブン SOA
3. プロセス ドリブン SOA とメッセージ ドリブン SOA の比較
3. メッセージ ドリブン SOA の機能
1. メッセージ ドリブン SOA の基本的な機能
2. 機能のベスト オブ ブリード
4. メッセージ .ドリブン SOA 適用のスイート スポット
それぞれの SOA モデルの用途
1. メッセージ ドリブン SOA によるアプリケーション統合
2. サンプル事例

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